肩書きについて考える
○○屋とか××屋って建築業界ではよく使われる言葉なんですけど、特別に資格を持ってるとか何年以上業務に就いてるとかそういう基準はなく、勝手に各々が名乗ってるだけなんです。
そういった意味ではこんな肩書きなんていらないなって思うんですけど、周りの人に自分が何者なのか分かりやすくしておくために肩書きを背負っておくのはありだと思います。(自分を売り込む時なんかには便利なので)
最近は人手が不足していて今までメインにしていた職から派生して幅広く仕事を請けている人(多能工)が増えてきましたね。うちもその類です。
タイル屋と名乗りつつもガッツリ外構工事一式請けているので。
少し前までは身内同士で『多能工なんて良くない!』とか、『何かに特化してこそ職人だ!』みたいな声がありましたが、意外とこの辺はすぐにみんな順応していって今となってはそんな声はもう聞こえません。(当時は心の中で、他人のやり方に口出してあなた達はその人の人生の責任を背負えるんですか?って思ってました。)
肩書きを名乗っているからといって自分の活動までその肩書きに縛られる必要はないと思うし、手を広げたからこそ得られるモノはたくさんある、それを自分のメインとしてる職に活かせられればステップアップにもなる。何かに特化してそれ一本でやってる人よりも多能工でいろいろ手をつけてる人の方が腕が良かったりするのは我々の業界ではよくある話です。
そのためにも、日々の学びが大切ですよね。
知識がないと手も広げられないので。
知識なしにあれやこれや手を広げるのは危険だし、お金を貰うなら最低限相手の期待値は上回らないとビジネスは成り立ちません。
まとめると、肩書きなんてモノはあってないようなモノで、肩書きを名乗ることで活動が制限されてしまうくらいなら名乗らない方がいいよねって話です。何が正解という答えがない時代をこれから生きていかなくてはならない状況で、それを肩書きが邪魔してしまう気もするので。
学校では正解のある問題を解くことしか教わってこなかった僕にとって、正解のない世の中で正解を求めずに生きるのは少し難易度が高いです。
なぜなら、活動を細かく観察してみると、"正解を出すことで前進できてしまっている"からです。(世の中のニーズに合わせると売り上げが伸びる様に)現在進行形で前進が確認できている毎日を疑うのって難しいですよね。
でも、日本の携帯電話メーカーがiPhoneに完敗してしまった様に、ニーズを追い求めたからといって安心だとも言い切れないのが今の世の中。
常に自問自答して、無意識ではなく地に足つけた活動ができるように頑張りたいと思います。
現場からは以上です。
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